釜戸の中は真っ赤っ赤、すべが真っ赤でこの中に何を入れても真っ赤になるのかな? と疑問が頭の中をよぎる。
火の最敵はなんだ、水だよなコップ一杯の水を釜戸めがて 投げ込むするとジュアーと大きな音を立ててさっき迄真っ赤っ赤だった。
釜戸一部が真っ黒になって灰が一瞬だが釜戸口から出てくる。
何か物足りないな、真っ赤な火の中に入れてもっと長く楽しめるものはないかな? そこで気づいたのが缶に水を入れてお湯を沸かすでもつまんないな、 そして考えついたのが、蒸気機関車を走らせる蒸気だ。
空になった蓋付きの缶に水を八分目まで入れて蓋に釘を使って 小さな穴を開けそこから蒸気が出るようにして準備完了。
火鉢バサミを使って水の入った缶を真っ赤になった釜戸に入れると、 最初は缶の外側についた水が落ちでジュアージュアーと音をたてその後静かに なったころからあの小さな穴から白いものが出て来る。
それは線香の煙のように細くてゆっくりと、、、 そのうち湯気は勢いを付けて真っ直ぐになるとともに見えなくなってゆき噴射音が 聞こえ始めるのだ。
その音を聞いてると何故か蒸気機関車を走らせて気分になってお風呂の釜戸が 蒸気機関車の釜戸に変身してAkiraは終着駅のない蒸気機関車の 機関士になっているのである。 続く
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