AKIRA-2

今日はいつもにもなく朝焼けだ、九州の夏は朝から蒸し暑くてたまらない。

ばあちゃんは昨日から親戚の家に行って居ない、家に居るのは僕一人 気が付けば、空にはもくもくと入道雲が綿菓子より早く出来て行く。

さっき迄あんなに晴れていたのに刻一刻と暗くなって来た。

まだ正午前なのに嫌な雰囲気、ど~ん、ごろごろごろ~ついに来ちゃった。

家の中は暗くてお化けが出そうだ、外の方が涼しくてまだ明るくて良いの だが雷からへそを取られるのが怖くてどうしょうかと思ってるうちに 土砂降りの雨がいきなりやって来た。

なんだ横殴りの雨だ家の中に入るしかないな、変なもんで落ちて こにゃきゃいいけどなピカっと光ってドーンとお腹で感じる位大きな音で 雷が落ちた。

さあ~大変だ、どこに隠れようかヘソ盗られてしまうよう。 押し入れに逃げ込んでいよう、そうすれば雷には見つからないはずだ。

真っ暗な押し入れの布団の中に潜り込んで様子を見ようと思ったのだが、 目をつむってるうちに眠ってしまった。 続く

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