2017-07-18

アキラ

AKIRA-4

夏といえば、誰がなんと言おうと花火だ。中でも、AKIRAが夢中になっていたのは――水中花火だった。街は夕焼け色に染まり、暑さがようやく和らぎはじめると、AKIRAはそわそわと橋へ向かった。手にはいくつかの花火と、擦り減ったライター。川の流れ...